東京裁判
横浜裁判取り上げたついでというわけで、東京裁判について
日本において戦犯裁判と言えばまっさきに東京裁判(極東国際軍事裁判)が上げられるだろう。東京裁判史観という言葉が象徴するように、日本人に対して多大な影響を与えてきたとされる。また、多くの主として保守派の論客からいかに東京裁判が不当で恣意的な裁判であったかという発言や著作が発表されている。
私自身は東京裁判に対して保守派とは反対の方向で不当な部分があったと思っている。裁かれるべき人間はもっといたと思うし*1、アメリカと宮中勢力の合作で骨抜きにされた部分は多いとも考える。左派を自認する私の目から見ると東京裁判で得をしたのはむしろ当時の守旧派ではないだろうか。
当時の守旧派の流れを汲んでいるのが小泉純一郎、安倍晋三*2だろうが、彼らの支持者たちの間でも東京裁判に対する反感が強いようだ。
いずれにしても戦後の繁栄の最大の受益者が自由民主党とその支持者たちだろうが、彼らには自らの依って立つ基盤が東京裁判によって作られたものであるという自覚があるのだろうか。
自称左派の私は東京裁判の見直しでもやり直し*3でもいくらでもやってくれて結構だが、その結果を受け入れる覚悟が果たして彼らにあるのだろうか。*4