開戦記念日

 太平洋戦争開戦65周年というのに、あまり話題に上らないような気がする。
 まあ、私はまずテレビは見ないし、新聞も会社に置いてある日経をパラパラめくるくらいだから、知らない所で大々的に取り上げられているのかもしれないが。

 という自分のアンテナの低さを棚に上げ印象で語らせてもらえば、8月15日の終戦記念日と比較してその他のアジア・太平洋戦争に関わる日付に対する関心はかなり低いのではないか。
 その8月15日にしても天皇による玉音放送が行われた日で、その放送によって終戦(敗戦)を知った国民がその日を終戦の日として記憶するのは無理もないが、実際に降伏文書に署名したのは9月2日だし、国際的に戦争状態が終結したとされたのはサンフランシスコ平和条約が発効した1952年4月28日だ。

 なぜ、8月15日のみが特別視されるのかについては考えていることはあるが、今のところうまくまとめられていない。
 ただ一つ言えると思うが、近代の戦争について自虐的だとしても集中的に教えられていれば、こういった日付に対する関心はもっと強くなっているのではないか。
 正直、近代史についてもっと熱心に教えて欲しかったと今頃になって思っている人間としてはどこの世界の話だよといったところか。