統率の外道

 航空機による特攻は「統率の外道」*1であり、それを美談として語るということは無能な指揮官を免責するだけの話となってしまう。
 最初から人命と機材を浪費する前提の作戦など、たとえ純軍事的な観点からしても下策の下であることは明確であり、ただでさえ人材も資源も枯渇していた大戦末期の日本ではやってはいけない作戦だった。

 以前、英霊に関してのエントリでも同じようなことを書いたが、このことは何度でも繰り返し言っておかないといけないと考えている。
 旧日本軍は多くの過ちを犯した。その過ちをなかったこととしたり*2、あるいは美談として糊塗したりすることは結果として似たような過ちを繰り返させることになるだろう。

 このエントリはうちゃさんの美談としてではなく : Non-Fictionを読んで書いたものです。

*1:大西瀧治郎中将

*2:こちらこちらで言及されている