相手の立場に立って

碧猫さん経由で知った朝鮮日報の記事
慰安婦:日本側の強制性否定広告に米国内で不快感

 また、今年初めに日本を訪問した際、日本の歴史問題が東アジアの安定の障害になってはならないという意向を伝えていたディック・チェイニー副大統領は、この広告に不快感を示し、状況の把握を指示したという。


 チェイニー副大統領の反応については、報道の通りだとしても予測出来たことだ。
 もし、RAAの設立がGHQの要望によるものだということが事実だったとしても、この広告でそのことを取り上げるのは逆効果であるという判断が出来てない時点でどうしようもない。
 ましてや、RAAに関してはアメリカにも史料が残されているはずなので、デマであることはすぐに明らかになってしまう。というより、田中利幸氏の研究はアメリカでも知られているのだから、日本人研究者の研究結果を提示されたらどうするんだろう。彼は反日日本人だなんて理屈が、外国で通用すると考えているのならそれこそ「お花畑」だろうに。

 この部分でも明らかなように、彼らは相手側の立場に立って考えるということが出来ていない。相手と同じ目線を持つというのは、別に無条件で肯定しろということではなく、向こうの動きを予測するために必要な思考方法だ。
 そういった思考を持っていないから、慰安婦問題はここまで拗れてしまったし、今回の事でさらに拗れてしまうだろう。

 慰安婦問題についてはここまできたら、中途半端に収拾させようとはせず一度徹底的に痛い目を見た方が後々良いのではないかと個人的には思う。
 6月15日のエントリで言ったように、こんな恥ずかしい国会議員を選らんでしまった*1責任は引き受けざるおえないし、彼らの自滅に巻き込まれる覚悟は決めておいた方がいいだろう。

(碧猫さんのエントリにコメントしようと思ったのだが、長くなったので文体を変更してこちらに載せておきます。)

*1:賛同者の誰にも投票はしていないが、だからといって責任がないわけではない