本筋と少しずれますが

なんか最近、人様のブログにコメントを書こうとすると妙に長文になってしまう。
なので、今回もこちらで書かせていただきます。

また、アメリカ人弁護人の「誠心誠意」の活動ぶりが高く評価されているのだが、「この気持ちは一寸日本人には理解し難い処」と率直に語っているのが注目される。光市事件の被告弁護団への敵意にあふれた今の日本社会にも、アメリカ人弁護人たちの職業倫理は理解されないのだろうか。
笹川良一の見た松井石根、谷壽夫 - Apeman’s diary

現在の東京裁判に関しての著作などではパル判事と比較して、ブレークニー弁護士らについての言及が少ないというのは以前から感じていました。
東京裁判に限らず、各地で行われた戦犯裁判に多くの外国人弁護人が日本人のために弁護していたという事実は右派左派問わずもっと広く知られるべきことでしょう。
世論の感情としては何十万の単位で身内に犠牲者が出た人のいる当時の戦勝国*1は光市事件に対する日本社会よりもさらに厳しいものではないかと。

日本人戦犯を弁護した弁護人たちの意識については推論するしかありませんが*2、私としてはApemanさんの言われるとおり彼らは弁護士としての職業論理に忠実であったのだと思います。いかなる人間であれ裁判では弁護される権利を持ち、その権利は最大限保障されるべきであると。

人権派という言葉が罵倒語として通用してしまう事が如何に異常な状態だという自覚も失っているようですし、現在の日本社会における弁護士に対する激しい敵意*3には危険なものを感じざるおえません。

*1:特に自分たちが勝利したという意識と復讐感情が入り混じっていた

*2:当時の弁護人の手記等があれば探したいのだが

*3:中には弁護士資格を持つ人がその敵意を煽ったりしているようですが