自縄自縛

私は性格が悪いと自覚している。嫌いな人間が自滅の道を歩んでいるのを脇で眺めているのが好きだ。
ということで、派遣村や「もやい」に対するバッシングなどはネット上であればどんどんやれというのが本音だ。何故なら以前、路上生活者や失業者の増加が私には望ましくない形で政治利用される可能性を憂慮していた時期があるからだ。
具体的には路上生活者を外国人によって職を奪われた被害者と見なし、支援と排外主義を両立させる政治運動が一定の支持を得てしまう状況を考えていた。
しかし、実際に支援活動を行っているNPOやボランティアに対して政治的な動機があることを持って*1叩いている人たちが多いということは、逆方向からの政治的な利用がしづらくなっているということでもある。その意味では希望を持って「ナチスすら出てこない日本」を肯定する。

さらに正直に言えば、バッシングが現実の支援活動に対して障害になること無いだろうとも考えている。実際に支援活動に従事している人たちに比べて、彼ら彼女らの社会に対する影響力は微々たるものだし*2、影響力を大きくしようとする事自体政治的な運動にならざるおえないからだ。
結局、バッシングしている人間は自分で自分の手を縛ってくれたわけだ。

*1:生存権の請求は当然ながら政治的な問題だ

*2:寄付ぐらいしか出来なかった私にも返ってくる言葉だがあえて言う