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戦犯裁判の研究 戦犯裁判政策の形成から東京裁判・BC級裁判まで
- 作者: 林博史
- 出版社/メーカー: 勉誠出版
- 発売日: 2009/12/25
- メディア: 単行本
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林博史教授の新著を購入。有隣堂では在庫なしになっていたので、神保町の三省堂書店で買った。まだ序章にしか目を通していないが、「私は貝になりたい」についてかなり強い批判が加えられている。
日本の戦犯裁判へのイメージ形成に与えた影響は確かに大きいし、しかも内容は事実とは異なっている*1こともあるので、林教授が書かれたように「現実から目を背けさせる役割をはたした映画」だったであろう。また2008年に再映画化された際にも同じウソが繰り返されていることも指摘されている。
フィクションを愛好する者としてはあまり認めたくはないのだが、「フィクションと現実の区別がついていない」というのは戦犯裁判に対する漠然とした印象の共有というレベルでなら実際に存在しているということでもあるし*2、そういった状況ではやはり個々の事例を積み上げて論ずるしかないのではないかとも考える。