徴農
同じくid:good2ndさんのところで取り上げられている稲田朋美代議士だが、うっかりしていたけどこの人ってここで取り上げられているようなトンデモ弁論した人じゃないか。典型的な憂国系トンデモ*1だと思っているが、実際文部科学大臣になる可能性があるとしたらさすがに洒落にならない。
大体、徴農なんぞ言い出す時点で頭の中が戦前回帰している。徴農についてはあちこちで文革やポルポトが引き合いに出されているが、文革やポルポト以前に農村重視で都市部を敵視した集団があった。
それは旧日本軍部である。稲田朋美代議士の発言を読んでいると次の文章が連想される。
「農民が四、六時中営々耕して倦まず、寒暑風雪を冒して屈せず、質朴淳厚、世の毀誉を意とせざる如き忍耐勤倹の気風は、実に一国を維持するの元気にして又軍隊の素質に適合するものと謂はざるべからず。故に軍隊の素質を良好ならしむるは此の如き農民の気風を保持し且農民の衰亡を防止するを必要とす」(「偕行社記事」第四一三号)日本の軍隊―兵士たちの近代史 (岩波新書)より孫引き
まあ、邪推を承知で言わせてもらえば彼女が本気で望んでいるのが、権威を批判せずに受け入れ黙々と命令に従う、いわば「忠良なる兵士」であろう。結局彼女(達)にとって教育とは「我々の言うことをきけ」と子ども達を調教することなんだろう。