見下しと見下され

http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/B1604743443/C1534355107/E20060815212016/index.htmlを読んで思ったこと。

 ネットを始めたばかりのころ、やたら偉そうな物言いをする人が多いなという印象は強かった。別に政治や外交に関わることだけでなく、小説や映画、ゲームのレビューなどには自分は超一流の評論家だといわんばかりの傲慢な文章が多かった。(今でもあまり変わらないが)
 無論、鋭い着眼点や深い知識に裏打ちされた優れた評論もあったけれど、何様のつもりと言いたくなるような代物も多かった。多分、そういった感覚はネットをする多くの人たちに共有されていると思う。*1
 そういった感覚を持つ人たちに向けての「ものの言い方が偉そう」という非難は結構共感を呼ぶのだろう。論理的に反論できない人間にとっては有用な武器になると思う。
 ただ、それも諸刃の剣で、そういった非難をする人間の物言いが偉そうだと逆にお前こそ何様だというオチになりかねない。見下すつもりが見下されることになってしまう。
 などと書きつつ、上のエントリーで結構偉そうな物言いをしている自分に気づく。かくも言動一致は難しい。
 

*1:それはお前の主観だと言われれば一言もないが