反面教師

 精神的に疲労して、なかなか文章がかけなかった。*1
 リハビリも兼ねて常々思っていることを。

 私が旧日本軍に対して否定的な評価を下していることは、これまで書いた文章を読めば容易に判ることだと思う。むしろ旧日本軍に対して肯定的な評価をする論者の意識が理解出来ないことが多い。

 ごくごく単純化して言えば、決定的敗北をした組織を手本にしても同じ失敗を繰り返すだけではないのかということだ。別に左翼ではなくても同じ問題意識を持つ人はいるはず。例えば保坂正康氏は保守派でも旧日本軍に対して厳しい視点を持っている論者だと思う。
 ただ、最近では保坂氏も左と認定されるパターンがネットを中心に出てきているようだが。「昭和」とは何だったのかのあとがきで自分では保守派だと思うがいつの間にか左に位置するなど言われているのを実感して奇妙な感がしているとご自身でも書いているし。

 旧日本軍に否定的な評価を下すものは皆左翼で、そういった論者の意見には耳を貸す必要がないという状況がこれ以上広まったらほんとにここで語られているように戦争に負けると思うよ。
 国防には軍事力が必要と考えるなら、旧日本軍の轍を踏まないためにも戦史をきっちり学んでおく必要があるだろう。反面教師としては理想的な素材も与えられているわけだし。

*1:と言いつつ、他の方のブログにはコメントをちょこちょこ書いたりしていたが