記憶させられた日付

15日*1に書いたエントリにD_Amonさんからコメントを頂いたが、私も正式な戦争終結9月2日だと考えている。
また、バルミーロさんのおっしゃるとおり戦争終結に限って考えてもいくつかの日付が思い浮かぶ。ポツダム宣言受諾(8月14日)、サンフランシスコ条約締結(1952年4月28日)、日中戦争を起点として考えれば支那派遣軍総司令官が降伏文書に調印した9月9日という日付もある。

そういったいくつもの日付のうち8月15日だけが特別視されているのは、敗戦によっても日本の上層部はほとんど入れ替わらなかったためではないかと私は考えている。戦前と連続性を持った為政者たち*2にとって降伏文書調印の日は屈辱の記憶であっただろう。

それらの日付の中で、8月15日だけが、天皇が聖断を下し国民を救った日として記憶させることが可能な唯一の日付だったということなのではないか。

*1:実際書いたのは16日だが

*2:現在の総理が戦時中の大臣の孫であることが端的に表している